新生活のはじまりに
4月に入り、春らしく過ごしやすい気候になってきました。
新社会人・学生生活をスタートされたみなさまが、素敵な生活を過ごされることを祈念いたします。
新生活を始めるにあたり、銀行口座を開設したり、クレジットカード契約の申込みをされる方がおられると思います。
今ではスマートフォンやICカードを店舗の端末にかざすだけで代金の支払いができるところが増えています。
またネットショッピングもセキュリティ環境の向上により抵抗なく利用するのが一般的になりつつあり、キャッシュレス・ネット取引時代が一層進んでいきそうです。
司法書士は、不動産の売買手続きの一環で、銀行等での代金決済の場に同席することがあります。
一昔前までは、売主の方が売買代金の札束から1枚1枚慣れない手つきでお札の枚数を数えていたことが思い出されます。
最近は振込での送金が一般的になっているので、処理済の振込伝票を確認することで売買手続が進むことがほとんどです。
ITの進歩により便利になっていくことは歓迎すべきですが、ホームページや広告のイメージだけを信用し、申込等をするのは注意が必要だと思います。
旅行会社や着物レンタル会社の破綻等で旅行や成人式の衣装等の手配が間に合わなかったニュースがありました。
またフリマアプリでの売買トラブルや仮想通貨の不正流出問題は、まだ記憶に新しいと思います。
春のおだやかな気候と新生活のはじまりに似つかわしくない話題かもしれませんが、日々発信・更新される大量のニュースと同様、自分が実際に知覚・経験しない限り、他人事として意識が薄れていきます。
春の夜風がまだ肌寒いように、時には身を引き締めて物事に取り組むべき場合があるのを忘れずに、新生活を始めていただきたいと思います。