出会い系サイト被害
太陽の温もりが、まだ遠く感じる今日この頃。それでも、風は、すっかり春めいていて、今が、3月だということを思い出させてくれます。
話は突然、変わりまして、みなさまは、「出会い系サイト被害」をご存じでしょうか。出会い系サイトは聞いたことあるけど、「被害」ってどんな被害?と思われるかもしれません。どんな被害があるのかをみてみましょう。
- 出会いを求め、相手に会うために、メール交換を続けるが、実際に会うことができない。
- 著名な芸能人やそのマネージャーと称する人から、相談を持ちかけられ、メール交換を始め、責任感や同情心からメールをやめることができなくなってしまう。
- 資産家と称する人から「あなたに高額の資金援助をしたい」というメールが届き、それをきっかけに、メール交換を続けるが、結局、高額の援助が得られない。
- 実際に利用したこともない出会い系サイトから、「登録されているので利用料を支払え。」とメールが届く。
こういった理由で、出会い系サイト業者から、利用料金や違約金を請求されることが「出会い系サイト被害」なのです。悪質な出会い系サイト業者は、実際に「出会い」を提供することはなく、より多額の利用料金や違約金を利用者から得ようとするのです。
近年、「出会い系サイト被害」は、被害額が高額になるケースや法律関係が複雑化しているケースが目立っています。その理由は、2つ、挙げることができます。1つ目は、電子マネーやコンビニ決済など、新たな決済方法が普及したことです。2つ目は、クレジットカード決済において、海外の決済代行業者が関与する場合があることです。私たちが、より便利にお金が使えるようになった一方で、クレジットを利用できる業者が増え、悪質な業者は、その便利さを逆に利用しているのです。
悪質な出会い系サイト業者は、誰もが持つ人恋しさや人の優しさに乗じて、私たちから、お金を得ようとします。都合のよい「出会い」はなく、「出会い」は、お金では買えません。「そんなことは承知の上」かもしれませんが、被害に遭わないよう気を付けることが大切です。