信頼される後見人を目指して
現在注目されている成年後見人制度。これは現代の日本において特別重要な役割を担っています。
日本は諸外国と比較して,平均寿命,老齢者数,老齢化スピードの三点から見て類を見ない高齢化社会であると言え,その傾向は加速しています。それに伴い,成年後見制度の利用者も年々増加し、成年後見人に対する関心・期待が高まっています。
しかし,後見人の現場では「人としてではなく,後見人の立場としてはどうするのがよいのか」,「本人(被後見人)にとって何が一番望ましいのか」等の悩みの声が絶えません。
後見人には広大な権限が与えられる反面,高度な注意義務が課せられているため,その責任は重く,このような答えが一つとは限らない複雑な問題が生じているのでしょう。
そこで、、、
兵庫県司法書士会では,11月10日(土)兵庫県司法書士会館(地下ホ―ル)にて,市民公開フォーラム『成年後見人の倫理―信頼される後見人とは?―』を開催します。
本フォーラムでは,成年後見人の職務上の留意点について,まず神戸家庭裁判所からお話を伺い,引き続き,司法書士や社会福祉士等の専門職後見人や市民後見人を交えて,後見人に必要とされる「倫理観」をテーマに理想の後見人像を多角的に検討し模索します。
社会に,そして本人に信頼される後見人が増えると,これから迎える寒い冬を物ともしない暖かい日本になるのではないでしょうか。
なお、このフォーラムの実施結果につきましては、後日又このコーナーでご紹介することを予定しています。