2012年09月7日

「人間らしい生活と労働の保障を求めて、つながろう！」を合言葉に、「反貧困全国キャラバン２０１２」というイベントが行われています。
日本では格差と貧困がますます広がっているように思えます。一握りの企業や大富豪に富が集中する一方で、多くの市民が、ぎりぎりの苦しい生活から抜け出せません。非正規労働者は、今や全労働者の３分の１を超えていると言われています。また、日本の自殺者が１４年連続で３万人を超えているということは、この国で生きづらさを感じている人がとても多いということを示していると思うのですが、この生きづらさを感じさせるいろいろな問題に、貧困が時に原因となり時に結果となって関わっています。
「反貧困全国キャラバン２０１２」は、生きづらさを感じている市民の声に耳を傾け、それは自分だけの問題でも自己責任でもなく、社会全体の問題として一緒に解決に向けて声をあげていくことをめざし、キャラバンカーを全国に走らせて、人と人とのつながりを結び、貧困問題の解決のため協力・連帯を深めることを目指すイベントです。
　兵庫県にも９月２４日から２９日の間キャラバンカーがやってきます。神戸で９月２６日午後６時から”あすてっぷＫＯＢＥ”にて元日本テレビ解説委員で法政大学教授の水島宏明さんを迎えるなどして「生活保護バッシングと広がる貧困・餓死孤立死を考える」と題したシンポジウムを行うほか、キャラバンに合わせて、姫路、尼崎でも集会を行ったり、生活の困りごとについての相談会を行ったりします。
兵庫県司法書士会はこの「反貧困キャラバン２０１２」を後援しており、貧困問題への取り組みも私たちの課題の一つとして考えていきたいと思っております。街中で反貧困のキャラバンカーを見かけたり、関連のイベントを目にしたりされたら、是非ご関心をお持ちいただき、共に反貧困の声をあげていきましょう。